TMDが担う、
SC起点の“まちづくり”

飛田 峻

SHUN TOBITA

2012年 中途入社
東急㈱出向
プロジェクト開発事業部 開発第二グループ

開発で期待される
“SC事業のプロフェッショナル集団”の力。

2012年に東急モールズデベロップメント(以下、TMD)に中途入社し、今年で10年目になります。現在は、親会社である東急㈱のプロジェクト開発部門に出向し、東急線新綱島駅(2023年3月開業)周辺の新たな“まちづくり”に携わっています。具体的には土地のオーナーさまに不動産に関するコンサルティングを行ったり、店舗誘致の企画提案をしています。東急グループを含めた関係部署や設計・施工会社との協議、行政や地元の方たちとの連携、施設に入居いただく店舗との交渉など、多岐にわたる方たちと調整しながら事業を推進することが私の役割です。大勢の方が関わる仕事だからこそ、大切にしているのが対話を重ねること。どのような「まち」にしていきたいのか、それぞれの立場の方と対話を重ね、同じ方向を目指していくことが大切なことだと考えています。TMDは“ショッピングセンター事業のプロフェショナル集団”です。“まちづくり”の仕事においても、TMDならではの観点から意見を求められることが多くあり、会社としても個人としても、これまで積み上げてきた経験が強みになっていると感じます。TMDの役割として、たくさんのお客さまにお越しいただける施設をつくること、その「まち」にとって価値のあるものをつくりあげていくことが求められていると思っています。

SC運営視点を生かして、
開発という新たな仕事へ挑戦。

開発の仕事をすることは、私自身にとって未開の地に飛び込むようなものでした。周囲から求められる役割・成果など、プレッシャーも感じていますが、その緊張感があるからこそ自分は成長できると思っています。開発の仕事は多岐にわたっていて、何に取り組んでも面白く、東急㈱に出向して1年半ほどでまったく知見がない業務もたくさんありますが、課題を一つずつクリアしていく過程がとにかく楽しい。これまでTMDで商業施設の運営をしていて、「もっとこうしたら良くなるかもしれない」と思っていたことを、企画段階から取り入れられることにやりがいを感じています。施設を利用するお客さまはもちろんですが、入居いただく店舗の方や、オーナーさまにもメリットを生み出すにはどうすればよいか、そのための提案を常に考えています。オーナーさま、店舗の皆さまにとっても、私たちにとっても、よりよい運営のスタイルを目指していきたいと思っています。

閉館そして開業、
自身の成長につながった貴重な経験。

私自身のTMDでのキャリアのスタートは、「グランベリーモール(グランベリーパークの前身)」で、施設をプロモーションする仕事でした。当時すでに、「グランベリーパーク」の開業に向けての閉館が決まっていて、施設をクロージングするという業務にも関わりました。閉館後は、本社のリーシング開発部で「グランベリーパーク」を含むさまざまな商業施設に店舗を誘致する仕事を行い、その後、改めてプロモーションの担当として「グランベリーパーク」の開業準備に携わることになりました。東急㈱がどのような考え方で開発を進めてきたか、そのコンセプトをより多くの方に伝えるために「すべきこと」を計画し、それに伴う予算計画の作成から具体的な企画・提案、実際に運営していくところまで幅広い業務を担いました。ひとつの大きな商業施設の閉館から開業まで関わることができたのは、とても貴重な経験になったと思っています。新旧の施設いずれの事業規模から見ても、TMD以外では経験できなかったことではないでしょうか。この経験を通して、自分が考えていることを提案し、それを理解、賛同してもらい、関係者を巻き込んでいく力など、多くのスキルが身についたと感じています。

ふとした会話から生まれるアイデア。
それが新たな価値をつくりだす。

今までで印象に残っている仕事として、やはり「グランベリーパーク」の立ち上げがあります。東急グループの中でも大きな事業で、改めて考えると、必要以上にプレッシャーを感じていた気がします。お客さまにお越しいただくために、どのような企画を立てるべきなのかと悩んでいたとき、たまたま違う部署の上司と話をしたのをきっかけに思いついたのが、「何もしない贅沢」を提案するというイベント。何気ない会話から生まれたイベントコンセプトでしたが、そこからたくさんのプロジェクトメンバーと共に、企画・制作へと落とし込んでいきました。最終的に、アウトドア商品を扱う店舗さまにも協力してもらい、隣接する鶴間公園の広場に椅子を並べ、お客さまには何もせずにゆったりと時間を過ごしてもらうという、公園併設オープンモールであるグランベリーパークならではの新しい時間の過ごし方を提案できたと思っています。自分が考えた企画が形になるのが、プロモーションの仕事の醍醐味のひとつといえるかもしれませんね。普段の暮らしの中のふとしたことをきっかけにアイデアが生まれて、企画につながることがある。当たり前ではあるけれど、新しいと感じられる価値観を提案することも、私たちの仕事なのです。

「気づく力」と「考える力」が
活躍の場を広げていく。

TMDの良さは上下関係があまりなく、とてもフラットな組織ということです。年齢関係なく、若いうちから意見できる雰囲気ですし、むしろ「積極的に意見してほしい」と求められる場面の方が多いのではないかと思います。そして、“新しいもの”をつくりだしていけるのが、TMDの魅力。どんどんチャレンジさせてもらえる環境があります。自分で何か新しいことにチャレンジしたいという人が、活躍できる会社ではないでしょうか。TMDの各施設での取り組みを見て、少しでも「面白そう」と興味を持った方には、ぜひ志望してほしいですね。以前、仕事で求められるスキルについて上司と話していたときに出たのが「同じものを見たときに何かに気づけるかどうかが大事だ」ということ。どうしてこうなっているのだろう、なにが良くて、なにが悪いのか、変えるにはどうしたらよいだろう、と気づき、考える力がある人は、それがさまざまな業務を担当していくきっかけになります。もちろん、商業施設を運営するという仕事では「人と接することが好き」「モノを売ることが好き」という感覚もとても大事だと思います。商売が好きで、いろいろな人と関わりたいというモチベーションがあれば、モノを売ることを切り口に、そこから“まちづくり”に関わっていくことができます。

恵まれた環境があるからこそ、
どんな変化にも対応できる。

私が入社したときと比べて、世の中の状況も、SCを取り巻く環境も大きく変化しています。しかし、TMDがたくさんの人々が暮らしている地域で事業を展開できるという点は、変わっていません。10店舗程度の小規模な施設から200店舗を超える大規模な施設まで、個性が違う施設を多数運営していること、周辺に非常に多くの方が住まわれている環境を持っていることが私たちの強みです。TMDの各施設に地域の皆さまに喜んでもらえるお店に出店していただき、さまざまなアイデアを企画・実施していくことで、この業界を盛り上げていけると考えています。今後は、商店街活性化や公園の活用など、視野を広げていくことがチャンスにつながり、“まちづくり”に参画できる可能性が高まっていくと考えています。0から1を生み出すだけではなく、0.1を1にしていく。その地域にある良いものを見つけて大きくしていくような仕事が求められていくはずです。私自身の今後としては、会社全体を横断するようなプロジェクトの推進に携わりたいと思っています。TMDには誰でも新規事業を提案できる制度があるので、そうした制度を利用して積極的にアイデアを出していきたい。それが私の「NEXT」、次の目標です。

2022年8月現在